やってはいけない切り方は○○

こんにちは 小川庭園管理 小川です。
すっかり春めいてきましたね。
小川庭園管理から徒歩5分にある醍醐寺の桜の写真です。実は桜の名所です。
醍醐寺桜

さて、今回のテーマは

やってはいけない切り方は○○

です。
これは避けるべき、あるいはこんな風に木を切られたら業者を変えるべきという剪定方法についてお話しします。

1、おすすめの剪定方法

木を切る方法というのは、一言に剪定と言ってもいろいろあります。
施工事例にもあげていますが、一般的によくおこなう剪定は「透かし」剪定という剪定方法
木の幹(中心)部分にも日の光が当たるように、不要な枝や勢いの良すぎる枝を切除していきながら、全体の樹形を整えていきます。

剪定前 ツバキ 剪定後 ツバキ

施工前後をご覧いただくと、afterの方が幹がかすかに見えて、中まで日の光が入っていることがお分かりになるかとお思います。
こうすることで中の小枝についた葉を活かすことができ、ひいてはそれが将来の剪定時に「残す枝」としての候補になってきます。

透かし剪定は、木に与えるダメージを最小限に留めつつ、木の成長スピードを抑制させる効果的な剪定方法です。

2、やってはいけない切り方

一方で、木によくない切り方は、「ぶつ切り」剪定です。ただ単に枝を落とすだけで、確かに一気にコンパクトにはなりますが
①木へのダメージが大きい
②著しく美観を損ねる
ため、植木屋でこれを良しとすることはまずありません。

下の写真はぶつ切りにして半年放置されたモチノキです。
剪定 悪い事例

外観からぶつ切りがいかに木にダメージを与えているかが分かるかと思います。
①樹皮のひび割れ
②小枝の密集

この状態になってしまうと、元の状態に戻すこと(木らしく見える)は不可能に近いです。
残念ですが、この木は伐採ということになりました。

3、総括
さて、植木屋としてはやはり木に優しい剪定を心がけたいと常々考えています。
木を見ていて心地の良い状態にすることが、人・自然にとって調和のとれた状態であるとも思います。
少し失敗した木の切り方をしてしまった木の取り扱いも当店では心得ていますので、お困りでしたら是非当店までお問い合わせください。

ありがとうございました。

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